入院(relax)〜手術(open)〜退院(enjoy)

どうもみなさま、お久しぶりです。というわけで、私、一週間ほど入院してました。そして、本日、無事、退院の許可がおり、帰宅してます♪
この入院は2ヶ月前に決まっていたことで、別に緊急入院というわけではありませんでした。1/8〜の出来事を記録として載せます!

★1月8日(火曜日)
ヒゲに付き添われて午前10時大学病院に入院。部屋は6人部屋、私以外はみんなガンの患者さんのようです。持ってきたパジャマに着替えてすぐに主治医の先生の診察がありました。その後夫婦で、翌日の手術についての説明を 受けました。私の場合、左の卵巣にチョコレートのうしゅが あって、それを切除するための手術なのです。開腹するわけ ではなく、おなかに3箇所穴を開けてそこから先生が色々な機械でもって患部を手術するという作業で、1.5時間ほどのものだとのこと。ヒゲは卵巣の説明を受けているのに、てんぱってしまっていて「子宮もとるのですか?」と全くもってとんちんかんな質問をしていました。まぁ、でも私の体を心配してくれてのことだから、笑わないであげました。
しかし、先生はシビアに、そのチョコを病理解剖して、怪しいということになったら、左の卵巣は除去しますとのこと。背筋が凍りつく。そうならないでもらいたい。

その後、麻酔科の先生の説明を聞きました。やはり全身麻酔とのこと。不安を吐き出して、先生に「大丈夫!」と勇気づけられた。昼食前に下のおけけの処理があり、そこから入院生活が始まる。まだ面会時間前だったため、一度ヒゲは帰宅した。知らない場所で知らない人たちに囲まれてとても不安だったけれど、昼食に出たクリームシチューはうまかったなぁ・・・ 他のおかずはどれもこれも味が薄くて、もろ病院食だった。

暇な午後はもって行った韓国語の勉強をずっとしていた。そしたらいつの間にか夕食の時間になっていて、流動食が配られた。それは悲しくなるくらいまずくて、食べられる物ではなかった。食欲もなかったし、9割残した。重湯ってみんな知ってますか?ごはんをおかゆにしたときに出来る汁のような物。その汁が主食として出たわけ。見た目には 濁り酒のようにうまそうに見えるんだけれど、一口食べたらオエ〜ってなる。そしたら夕方から来てくれたヒゲが「うまいうまい」と言って全部食べてくれました。味覚オンチじゃね?って私は思いました。その後ヒゲが帰ってから、うとうととしていると「下剤を飲んでください!」とのことで、紙コップに入った薬を受け取りました。それはもうなんていっていいか分からないほど激マズな物で、しいてあげれば、アクエリアスの原液に塩を適量混ぜたような味なのです。一口飲んでまたもやオエ〜ってなったけれど、これも明日の手術のため!ってガマンして無理矢理飲みました。それがいけなかったのか、その後ずっと吐き気に襲われ、せっかく安定剤を飲んだのにも関わらず、結局眠れたのは翌朝の「浣腸の時間です!」というナースの明るい声が聞こえる少し前でした。
多分、私、手術前日は全く寝ていないのでした。


★1月9日(水曜日)
AM5:30起床で、浣腸をしました。生まれて初めてのことでなんともいえない不思議な気持ちになりました。全ての液体を体に注入後、「5分ガマンして。」という看護師さんの言葉に「了解でーす。」なんてすかして答えたものの、直後1分もまだたってないってくらいで全て出てしまいました。(お食事中の方、すんまへん)出てしまったあとで、早朝のトイレ、私の押し殺した笑い声が響きました。だって、笑うしかないじゃん。

昨夜からの絶飲食が続いているため、のどが渇いてたまらない。だからうがいをしているフリをしながら少し水を飲んでみた。水道水なのにものすごくうめーと思った。

10時前に点滴が始まった。今日から3日間点滴が続くということで、手首に針を固定される。それがまた痛い。何も考えずに右手を差し出した。針を入れてから「あ、右手つかえねー」ってことに気づいた。今更またやり直してもらうことも出来ず左手での生活もいいかと思いなおした。そして手術前にヒゲが来てくれた。こないだBEAMSで買ったオシャレなストライプのシャツにジャケットなんて着ててしかも指には結婚指輪まではめている。思わず「誰だよ!」って爆笑してしまった。そしたら「手術だから正装してきた。」だって。なるほどなるほど。彼なりの姿勢なのでした。
そして私は手術前の準備のために、ストレッチャーに移りました。色々なことが頭に思い浮かんで、不安と恐怖でごちゃごちゃになり涙が止まりません。再びヒゲと再会した婦人科病棟の出口で彼の顔を見たら不安が消えました。でも歩けるのに、ストレッチャーで手術室まで私は運ばれるのですが、すれ違う人がたくさんいて ちょっと恥ずかしかったです。その隣をヒゲがニヤニヤ顔でついてきてこれもちょっとはずかしかったです。そして、中央手術部という大きな扉の前でヒゲとしばしのお別れ。 彼は「後でね。」って手を振ってまるで普通に見送ってくれました。そこで病棟の看護師さんと別れ、今度は手術室の看護師さんに変わります。そして麻酔担当の先生から背中の麻酔はしなくていいよと言われてまたまた安心しました。当初は、背中に管を差して2重に麻酔をするという話だったのです。その背中に管を差す前に痛み止めの注射を打つと言われていたため、麻酔のための痛み止めってなんだよ!って混乱気味の私には天のお声でした。
手術室は寒いのかなぁ〜って思っていたけれど、普通に暖かくてそして広かったように記憶しています。手術台には乗ってきたストレッチャーから自力で移動しました。よくテレビで見る「せーの」ではなくて残念・・・なんて思いながら。
「これは酸素マスクだけど、この周りのところがゴム臭いけれど心配いらないからね。」と麻酔科の先生、あ、これで臭いをかいだら記憶とぶのか・・・限界までガマンだ!なんて思いながら酸素を吸って踏ん張ってはみたものの、何も変わらず。すると「それじゃ早速点滴に薬をいれるからね。ちょっと痛いけど・・・」なんだ、これからかよ!って思った直後、私の中に点滴の管を伝わって麻酔薬が入ってきました。猛烈な痛み。どうして薬が痛いのか分からない。「いてー!痛いよー!」と悪態をついた後で目の前がゆがみそこで記憶がありません。次に目を開けた時にはそばにヒゲがいました。なんてドラマな・・・本当にこんななのです。
(なんとなく「せーの」という声が聞こえたような気がします。多分アレ、してもらったのだと思います。いえい♪)
でもヒゲとしゃべった内容はあまり覚えておらず、そのときの事をヒゲに聞いたら「びっくりするほど顔がしょぼくれててぶさいくだった。びっくりした。」と2回も言われました。でも手を握ってくれていたそうです。10秒ほどだけどっ。
後から聞いた話、ヒゲは私を手術室に送った後で、手術が終わるまで時間もあるし、腹が減ったということで、病院のレストランでカツカレーを食べたそうな。「手術に勝つ!・・・という意味でね。」と笑って話してくれました。かわいいやつです。 一足先にヒゲは先生に説明を受けたそうで「悪いものは全てとってもらえたからもう大丈夫だって!」って話してもらいました。

術後の半日は傷が痛いのか、中身が痛いのか分からず、微熱もあって全く眠れません。ただのどだけは渇いていて、水分の必要さを改めて感じました。相変わらず手には点滴、その上おしっこの管まで尿管に通されていて、とても嫌な感覚でした。足はエコノミー症候群をおこさないようにって、両足にマッサージチェアについているようなポンプがついていて、身動きできません。とても不自由な夜です。そのうち痛みも強くなってきたため、痛み止めの注射をしてもらいました。その注射が筋肉注射で麻酔薬よりも痛くてまたびっくりしました。どうしてこう痛いことばかりするんだ!!って悲しくなりました。でもそのうち眠ってしまいました。 そして手術当日の夜は更けました。